知らないと損?木造非住宅の耐震・耐火性能はここまで進化している【岩手編】

公開日:2025/06/05(木) 更新日:2025/06/01(日) 家づくりのこと

目次

  1. 木造=弱いというのはもう古い?
  2. 非住宅建築でも木造が選ばれる理由
  3. 最新の耐震技術:木でも安心なワケ
  4. 火に強い木造?耐火性能の進化とは
  5. 岩手県の地震・気候と木造の相性
  6. 安全性とコストの両立が可能な時代
  7. まとめ:進化した木造で「安心+価値ある施設づくり」を

1. 木造=弱いというのはもう古い?

「木造って地震に弱そう」「火事に弱いのでは?」――こうしたイメージは、昔の木造住宅に基づくものであり、今の木造非住宅建築とはまったく異なります

現在では、国の技術基準のもとで設計された木造建築が増え、耐震性・耐火性ともに鉄骨造や鉄筋コンクリート造に引けを取らないレベルに進化しています。

特に岩手県のように地震が多いエリアでは、「安心して使える木造建築か?」という視点が重要になります。実は岩手でも多くの施設が、木造で安全に建てられているのです。

2. 非住宅建築でも木造が選ばれる理由

非住宅とは、住宅以外の建物(例:店舗、事務所、工場、福祉施設、病院など)を指します。これまでは鉄骨造やRC造が主流でしたが、近年では「木造非住宅」がコスト・環境・安全性の観点から注目されています。

主な理由は次の通り:

  • コストを抑えやすい(特に初期費用)
  • 建設期間が短い(=工事中のリスク減)
  • 調湿・断熱性能が高く、人にやさしい空間ができる
  • 地元産材(岩手ならスギやカラマツ)を活かせる

これに加えて、安全性が確保できるという前提があってこそ、木造非住宅の採用が進んでいます。

3. 最新の耐震技術:木でも安心なワケ

木造であっても、現代の耐震設計を施せば十分な地震対策が可能です。以下のような最新技術が使われています:

構造用集成材(LVLCLT

木材を何層にも貼り合わせて強化した材料です。普通の柱材より反りや割れが少なく、強度も安定しています。特にCLT(直交集成板)は壁として使うことで耐震壁の役割も果たします。

耐震金物の活用

昔の木造は「木を組み合わせるだけ」でしたが、今は専用の金具や接合金物を使い、地震力に強い構造が可能になっています。

面材耐力壁

耐震性能を高める壁の一種で、地震時の揺れを建物全体で分散させます。木造でもこの壁を適切に配置すれば、震度67でも倒壊を防ぐ設計が可能です。

4. 火に強い木造?耐火性能の進化とは

「木は燃える」――これは事実ですが、それだけで危険とは限りません。実際、木は表面が焦げて炭化層になると、その下の木材を守るという性質があります。

さらに、以下のような工法で耐火性が強化されています:

・準耐火・耐火構造への対応

国の基準に基づき、石こうボードやモルタルなどで木部を覆う構造にすることで、建築基準法上の「準耐火建築物」や「耐火建築物」として認められるようになっています。

・木質耐火部材の開発

木材に特殊な加工を施し、一定時間火にさらされても構造的な安全性が保てるよう設計された部材もあります。

これにより、病院や学校、福祉施設など高い防火性能が求められる施設にも木造が使える時代になりました。

5. 岩手県の地震・気候と木造の相性

岩手は比較的地震活動が多いエリアですが、それに対応する技術も進んでいます。たとえば:

  • 積雪荷重に耐える屋根構造
  • 冬場の結露を防ぐ断熱・換気設計
  • 地盤特性に応じた基礎設計

また、岩手県は森林資源が豊かで、地元産の木材を使った建築に強みがあります。地元工務店の中には岩手の気候に特化した設計ノウハウを持つ業者も多く、安心して依頼できます。

6. 安全性とコストの両立が可能な時代

耐震・耐火性能が向上したことで、「木造=安かろう悪かろう」ではなくなったのが現代の建築事情です。

  • 耐火性が必要準耐火仕様で対応可
  • 耐震性が不安 → LVLCLTで強度アップ
  • コストが心配材料費・施工費でコストカット可能

つまり、安全性と経済性を両立できる選択肢として木造非住宅は非常に魅力的なのです。

7. まとめ:進化した木造で「安心+価値ある施設づくり」を

「木造は安全性に不安がある」という先入観は、今や時代遅れになりつつあります。

技術革新により、木造でも:

  • 地震に強い
  • 火に強い
  • 人にやさしい
  • 地域とつながる
  • コストが抑えられる

という、理想的な建築手段になっています。

とくに岩手県のように地元木材と建築技術がそろっている地域では、経済的・地域的にもメリットが大きいといえるでしょう。

岩手で「安心できる木造非住宅」を検討中の方へ
まずは、信頼できる地域の工務店や設計事務所に相談してみてください。補助金制度の活用や、具体的なプランニングまで、トータルでサポートしてくれるはずです。

 

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